内省しまくる人(アーティスト)たち

 夏休みになると混むからって、先月からちょっとムリして佐倉&三島行ってきましたよ。
佐倉はDIC川村記念美術館サイ・トゥオンブリの写真」 三島はベルナール・ビュフェ美術館「ロベール・クートラス」 ロベール・クートラスは、昨年松濤美術館で見てショックを受けて「追っかけ」になってしまった。今回は作品もたくさんあったし、お客も思ったより少なくてじっくり堪能できましたよ! ビュフェもクートラスもユトリロ好きだったんだな〜。
春に見たモランディとあわせて、ずーっとまえに亡くなった絵の先生たちと、彼等の作品について語り合いたいもんだ。生前「アナタみたいな絵(画風)のヒトは、これ見るといいわよ〜」と、モランディを勧めてくれたのだった。そういえば、ペーター佐藤さんの晩年の作品にもモランディを思わせるものがいくつかあったなぁ…。
 映画は、今年前半はUPLINK通い。それでも見逃してるのがすでに数本…
展覧会はおもしろいのがまだまだたくさんあるぞ、感想書く(打つ)のがまどろこしいや!
 さて、スノードームは、この三連休の間にやっとひとつ…… まだ完成してない(水がはいっていない)。仕上げは今月末が目標。
 写真は、1年あまり迷って悩んで買ったチェコの黒猫くん。ぬいぐるみってあんまり好きじゃないし、まず買わないんだけど(パペットとなると別)、蔵前のチェドック・ザッカストア ( http://www.cedok.org/ )で見つけたとき、まるで中原淳一内藤ルネの描くネコのよう!と、ず〜っと気になっていた。売れてなくてヨカッタ!!

 
 3月に突然この世をオサラバしてしまったオトモダチの新盆ってことか〜〜 なんて思いつつ歩いていたら、彼(彼女)を見送った落合の火葬場に来ていた。お墓じゃないのに…。

速すぎる…

 GWがおわればすぐ夏休み(働いてるからお盆休みか)。
歳を取りたくないと言ったって避けられるものではない、先月またババーになっちまったぜ。(でもJ.P.ゴルチェと同じってのはウレシイ) 自分プレゼントはこの「アーブル(贋作)美術館」 小学生のきょうだいが名画を模写したその作品集。金子國義画伯の画集と、どっちか迷ったんだが、画伯のほうはたくさん平積みになっていて、「アーブル〜」は1冊しかなかったのでこっち。(いちどに2冊買えない)

 スゴイぞ! コドモにはかなわないのだ、歳をとっちまったカナシサよ。毎年、区の小学生の図画工作の作品展を見に行ってはブチノメサレて帰って来るのだが、そういったパワーが束になっているワケだ。親御さんも「○○を描いてみたら?」と、提案はすれども、制作中は手も口も出さないってのがスバラシイです。(いいなあ) まっさらな目と手(まあ、脳だよな)がホンットに憎たらしい! コドモあいてにムキになるのだ(けっこう本気)。
 さてさて、ことしもいい映画がたくさんあるし、また、遠くへ展覧会を見に行くから健康管理なんか気にしたりな… 。しかし、見にいったあと、感想などをゆっくりじっくり語り合えるトモダチがいなくなってしまった……。

ちょっと待ってくれ。

 続けざまにビッグスターが亡くなる。追い打ち的にトモダチまで突然死。(M田Kさんではない、でも同じ原因) ヒト付き合いがヘタクソな(というかめんどくさい)ワタクシに、四十過ぎてから新しく友達ができるなんてわれながらオドロキで、そのうえ100%本音で忌憚なく話ができる。「こりゃ〜大事にしないとな」と、思っていた。ワタクシのつくるスノードームを強力に支持してくれて、まさに「ぼくの理解者」だったのに。
 二回目のスノードームの展覧会(予定では今年のはず…)も、作品集ももうおそい…
 下の写真は2002年制作 故 戸川昌子さん。戸川さんはこのフィギュアのはいったスノードームを、「みずからお金を出して買ってくださった」数少ないお方。しばらく「青い部屋」のカウンターに飾られていました。数年前に、「また、あたらしいの作りますね」と言っておいてそれっきり…なんかもう、大ウソ。猛省。と、いったところですでに遅いのだ。
 すべてが手遅れにならないうちに、これからは余計なこと考えずにただただスノードームを作ります(できるだけ速く)。自分のあしたのことだってわからないのだ。


ほんとうにありがとうございました。合掌。(高さ 約5cm)

暑さ寒さも…

 何かもう、あっつー間に一年も四分の一終わっちゃいますよ。
2016年、三ヶ月のあいだに、世界でも自分の生活でもいろいろありすぎて、ブログにもなにから書いていけばいいのか混乱したのでそのまま放っときました。
 で、落ち着いたところで(しかしこれとて無理矢理である)まずは「四谷」
 ブログでも度々書くが、ワタクシは昼間は工事現場で働いている。2年ほどまえから始まった四谷の再開発工事に、いまはいるんだがそこがなんと!あの「トマソン」第一号物件「四谷階段」のあった祥平館一帯なのである。'70年代に純粋階段のあった木造の旅館「祥平館」は、「トマソン」が刊行されたころには11階(12階かも)の鉄筋の「祥平館ビル」になっていて、そしてそのビルも21世紀、解体がはじまっています。 それから忘れちゃいけない「四谷婦人会」。一周忌の金子國義画伯はじめ、麗しき妖怪アーティストたちの数々の伝説がうまれた坂町、本塩町、新宿通りを渡って左門町(荒木町はちょっとここでは置いといて…)などを現場への行き帰り、彼等の若い頃を想像しながら歩いているのだ。 あと、鏡花の「貧民倶楽部」の鮫が橋とか…。


 さて、上の写真はアウトサイダーアートギャラリー「クシノテラス」を始める、福山市の櫛野さんのC.F.に参加したそのリターン。来月まで募金募集しています、皆様ご協力どうぞよろしく!!
 詳しくは下のURL
 https://motion-gallery.net/projects/kushiterra

では、よいお年を〜

 ことしはブログ更新少なかったです。スノードームをほとんど作っていないということですね。(毎回言うが、ネタ切れではない。)予定では16年2月に2回目の展覧会……。
 「歳月は人を待たず」です。自分もトシをとる一方です、まだカタチになっていない数々のモチーフ(およびアイデア)をスノードームにしないと、死んでも死にきれない。スノードームのおかげで予想すらできなかった出会いもあったしな。(9月25日アップの鈴木邦男さん)

 上の写真は、おともだちの店へ開店祝いだったのがまにあわなくて、一周年 も、まにあわなくて、クリスマス→お年賀。てなことになりました。
 さて、疲れた疲れたといいながらできるだけ映画と展覧会は行くよう努力したつもり。仕事帰りに本物をちょいと見に行けるから東京って好きだ。ロベール・クートラス、ヘレン・シャルフベック、ニキ・ド・サンファル山口小夜子、ヴィヴィアン・マイヤー、村上隆……
 そしてなんつっても鞆の津ミュージアム!ここは本当〜〜〜に、労力を惜しまず、ムリをしてでも行った甲斐のあるところでした。「でした」って過去形なのよ、もうミュージアムではなくなるんです。ワイルドサイドキュレーター櫛野さんの新たなプロジェクトについては
 https://motion-gallery.net/projects/kushiterra
を、ごらんください。

 ではみなさんよい2016年にしませう。
 

また、鞆の津送り

 今月しょっぱなから恒例の鞆の津ミュージアム訪問、少々遠いが金と時間をかけて観に行く価値のある企画展ばかりなのである。海好きサカナ好きだし。
で、ワタクシが今年の春ズーズーしく送りつけたスノードームね↓

 ワイルドサイド・キュレーター櫛野さん(勝手につけた肩書きです)にも会えたし。
新プロジェクト「クシノテラス」に期待。
 ゲイジュツの秋はハズレなし! 映画は「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」、そしてきのうは「ニキ・ド・サンファル展」をやっと観に行った。おそるべし「ヲンナ」のパワー…! そうよね、好きこのんで「オンナ」に生まれたんじゃないもの…(オンナにうまれてよかった人のジャマはしませんけど)

「タロットガーデン」知らなかったっす!! 台湾の「虹の村」とならんで生きてるうち行くべき所だ! まだまだ観る展覧会、映画は今年もたくさんあるぞ。

しかし、自分の老化のスピードに追いつけない…あ、べつに追いつかなくてもいいのか。

十三夜だったのか…

 月がきれいだな〜  と、口をあけて空を見上げながら帰ってきた。そーか、十三夜なのか。寒いせいだけではなかったんだな。 今週は伊勢丹のショーウインドゥが全部内藤ルネの絵になってたので、なにごとかとおもったら「内藤ルネ展」やってた、命日とあわせたワケね。

 グッズも新しいのがたくさん出ていたけど、もうトキメかないなあ…(高いし)ワタクシ的に、ふろくの紙のきせかえにまさるものはない。作品はまだまだ未発表のものがあって、いいもの多数確認。
 木枯らしも吹いたし、もうすぐ酉の市だし、次の展覧会はいつできることやら……
来週は鞆の津ミュージアムへ行くんだけどね。