足穂おさらい

  と、先月Twitterに書いたのは、通算4〜5体目の稲垣足穂スノードームを作るためだったのです。足穂を語りだすと我を忘れて暴走するので、昼間のうちに書いておくべきでしたが、結局日にちまたぎのアップになっちまいました。

  先月末浅草で、あがた森魚さんの古稀(70歳ね)記念ライブがあったのでそのお祝いってことで。

あがたさんは昔から「足穂ファン」を標榜して居られ、モダンでノスタルジックな曲を展開し続けて21世紀をむかえたのです。「星の未来」なんて足穂作品そのままの題の曲もあります(ヴァージンVS のとき)。足穂作品でいえば、初心者にもとっつきやすい「一千一秒物語」「チョコレット」「星を売る店」といったところでしょうか。
 
 そんなこんなで、タルホおさらいしているうちに発見があった。
 もうひとつワタクシが20〜21世紀にかけて追い続けているのが P-MODEL(=平沢進)。デジタルだし「誰にも似ていない」という点では、あがた森魚より「タルホ的」だとおもいます(どっちも同じぐらい好きだけどね)。彼等は「足穂」の「た」の字も言っていませんが、ちょっと高踏的で、オンナコドモを寄せ付けない感じが足穂作品でいったら「男性における道徳」とか「宇宙論入門」。あと平沢さんの美声に「日本の天上界」を感じます。
 30何年かかけて思わぬ二つがワタクシの脳内で化学変化して、制作に新しい展開が起るかとおもうと楽しいっちゃ楽しいのですが………   やっぱり夜中に書かない方がいい。