ちゃんと秋になる。

 毎年「いつまで暑いんだ〜〜」と言ってても、お彼岸になるとちゃんと秋になるのがスゴイです。ヒトの力ではできないこと。
 今年のテーマ(何のテーマなんだか…)は「おカネより時間!」なので、気力・体力の続く限り展覧会、ライブ、映画などを観に出かけている。「芸術の秋」ですしね。ベタに。
 1 写真美術館(恵比寿)へ「鋤田正義展」 鋤田さんといえばまずYMOとD.ボウイなんだけど、彼の写真とその被写体(主にミュージシャン)はまさに「青春そのもの」で、見てると懐かしいし嬉しいし、こっ恥ずかしいのだ。若き日の山口富士夫、フリクションジョー・ストラマー(;△;)キングサニー・アデ …etc.
なんと、Phew(アントサリー)も鋤田さんだったとは!知らんかったっとってんチントンシャン!!(…と、いうトシなのだ)。 しかしボウイのジギースターダスト・ツアー見た人たち、いいなあ…… パンツ一丁のボウイをあんな近くで…。十数年後のシリアスムーンライト・ツアーには行けたけど、席は遠いし警備はカタいしろくに見えなかったんだよな〜〜。その後のティンマシーンで来日したときは行かなかった。
 2 ベルサイユのばら@銀座松屋 さすがにオバ度(ワタクシぐらい)高し!!平日の昼(木曜)なのに激混み、まあ待つほどじゃなかったけど。原作はリアルタイムで全部読んだし、宝塚のも榛名由梨安奈淳のオスカルまでは見た(TVで)ので、原画やセル画舞台のビデオはざっと流して、つーかオバ軍の山が動かないので、なるべくヒトの少ないほうへと行くとこれがなぜか宝塚でつかわれた衣裳の展示コーナー、みんな興味ないのかなあ?たまたまヒトがいなかっただけなのか、おかげでゆっくりじっくり見る事ができました。(着ている人は森村泰昌さんで…ロマネスク石飛さんでもいいかも)宝塚の衣裳やってる人たちって、ほんとスバラシイです。(ハードだろうなあ……)
 3 都立新宿高校の裏にいいカンジのギャラリーができた、「新宿座」立地も画廊の雰囲気もアーティストもいいカンジである。ワタクシが行ったときは、ゴッホ・今泉さんのTシャツとパンツでした。自分が個展をやるとしたら…と、イメージトレーニングもしておく。
 4 前の記事(15日)で、青山に行ったってのは表参道ヒルズ内のイカすお店「Pass the baton」でVivienne佐藤さんのイカす展覧会があったので、彼(女)の展覧会は同時多発でおこなわれることが多くて、これもLGBTのフェスとほぼ同時なのでした。同時多発展ができるってことは、それだけたくさん作品があるってこと即ち絶え間なく作り続けているということで、アーティストなんだから当たり前と言われれば「はいスミマセン」なのだが、彼(女)の場合生活というかOFFの自分をも犠牲にしている感じがしないでもなく、まさに「全身芸術家」というか、 J.コクトー言うところの「見えない的を狙う人」だとワタシは見込んでいる、若いんだけどひそかに尊敬している。(ここで書いたらひそかじゃないじゃん)
 5 ウチから一番近い画廊でアウトサイダーアートの展覧会を見る。一発でKO負け。
「アールブリュット」とともにコトバはだんだん認識されてきた感じがしますが、さて、その作り手たちをどう支援し育てるかとなるとまだまだ発展途上の現実…。芸術の世界じゃ脳がどうの身体の機能がこうの関係ないのだ。(あ、スポーツなども順位はつくけど、競技ができるってことでは身体の機能がどうこうって関係ないよね)「普通」の社会から少数者・弱者として見過ごされがちな(もっとヒドイと「いないこと」にされる)ひとがのびのび生活できる世の中にしたいもんです。21世紀なんだから。
  ある日の新宿の空。秋らしい夕焼けだったので。スノードームは「フリフリレース」てんこもり製作中。