山本作兵衛さんおめでとう。

　筑豊炭坑で働きつつ、その日常を「筑豊炭鉱絵巻」として残した山本作兵衛さん、「世界記憶遺産」決定おめでとうございます。（故人ですが）
　この絵巻をはじめて見たときもかなりオドロキでした、「隠れキリシタン」と同じくらい。
本になって出ているけれど、高い。まとまった量を見ることができたのが、2年前目黒区美術館での「文化資源としての炭鉱展」。そのときダブルで驚いたのが、「美学校」で「筑豊炭鉱絵巻」を模写していたこと！　20年ほど（もっとか？）前、菊畑茂久馬さんの教室の生徒だった人たちが描いたもの。これが作兵衛さんのオリジナルといっしょに展示してあって、「あー楽しそう、美学校行けばよかった」なんて思ったほどだ。大勢の人が、一人の画法（技法）にチャンネルをあわせて制作する、というのは、パフォーマンスとしてもおもしろいと思います。　いやもう、ごちゃごちゃ言うより、「筑豊炭鉱絵巻」が埋もれることなく広く世に知られることになって、1作兵衛ファンながらとてもうれしい。

　今日の写真はスノードームではなくて、散歩中みつけた気になる書体。at文京区。