かくれキリシタン

 2.3年前からマイブームなのが「隠れキリシタン」。
 きっかけは、芸術新潮の2000年10月号 遠藤周作と長崎特集で、生月島キリスト教信者に代々伝わるイコン(お掛け絵)を見てオドロイタこと。(しかしこれとて10年も前のハナシである) で、数年後に「かくれキリシタンの聖画」(小学館)を入手。またまた驚いて「これは全部作らねば…」と、思ってしまったのである。ワタシは今までも「全部作る」を挫折しているくせに懲りていないのだ。まさに「作るモノは夜空の星の数ほど無限にある」(海洋堂)。
 眠らなくても、食わなくても死なないカラダになりたいほどだ。(いやホント)

 これは「聖母子像」です。マリア様は青い衣装(キモノで和風アレンジ)を着て、すごく小さいキリストを抱いて三日月の上に立っています。(赤いのが三日月) 「マリア観音」どころではない強烈なインパクトが原作から感じられます。そりゃあキリシタンだってばれたら一族死刑の時代だもんね。 200年も300年も前に命がけで、見つからないように、ロウソクの明かりにも神経を使って描いていた人たちがいたことを思うと「プリミィティブ」だの「へたうま」だの軽々しいこといえませんね。