サムライ・ダンディー

 2.26には一ヶ月ばかりはやいですが…
「盾の会」の制服がカラーで載ってる週刊誌ってあんまりなかったんでしょうかね、新聞は当然モノクロだし。新潮文庫で見つけるまで、森村泰昌氏の作品を参考にしていたので色がちょっと違う。これからはオリジナルの色で作ろうっと。

 作っているとき、アタマん中は「サムライ・ダンディー」(うた:Les Romanesques)がヘビーローテーション、もちろん三ヶ国語(仏・英・日)。三島由紀夫はまだまだ作りますよー。彼の頭上には2.26の雪が降り続けるのだ。 
 で、ワタシは自分が宝塚の「ベルサイユのばら」(榛名由梨の初代オスカルだ)を観た時(TVだけど)、そしてJ.ドンが健在の20世紀バレエ団の公演を観たときなど「三島由紀夫はどんな評を書くだろう??」と、モノスゴく気になっていた。 2005年、河出書房新社の「文藝別冊 三島由紀夫」の中にあった、「バレエ・ニッポン」と題した、以下に引用する文を読んでからますます気になるのだ。
「…どんどん装置や衣裳を日本式に変えて、音楽はそのまま使って、日本的珍品を続々創作してはどうだろうか。高股立の侍の恰好などそのままバレエに使える… 云々」
 と、かれは1960年に書いている。これはベジャール東京バレエ団に振り着けた「ザ・カブキ」を予言しているみたいではナイデスカ!音楽はオリジナルで黛敏郎氏の作曲ですが。(あ、「高股立」は たかももだち ね)日本人の振り付けじゃないのがちょっと残念か?いやベジャールだからこそたんなる「サムラーイ ハラキーリ カミカーゼ」にならずにできたんだとおもう。もひとつ皮肉なことに、三島の切腹がなければ「M」もできなかったのだよな。
 あの世で東西ふたりの「M」はJ.ドンも交えてバレエ・文学・サムライ談義で盛り上がっていたりして…いいなあ…。